サイバー防災士てのりぐまです。
また事件が起きました(笑)。
そして今回も、PCを調べているうちに「PCより人間をどうするか」という話になりました。(約2300字)
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身内から「トロイの木馬って言われた」と電話がかかってきました。
なお、どっかに電話したり何か入力したりボタンクリックしてないか聞いたが「何もしてない」とのこと。
……まあ、何もしてないのであれば、「PCの電源切って私が行くまで絶対触るな」でよいだろう。
というのも、以前にも似たような事件がありまして……
tenoriguma.hatenablog.com
<トロイの木馬(仮)掃討戦>
1)聞き取り開始
某週末のとある日「電話でトロイの木馬が出たっていってたよね。電話では何も入力なかったって言ってたよね。まちがいない?」
「それがね、マイナンバー入力したんよ」
「あぁん!?」(てのりぐま再度ぶちっ)
「警察と役所行って届けだしたよ。あとは警察と役所で言われた通りしてんねん」
「嘘だろ」
(電話では何もしてないゆうてたんやんか。(発・狂・寸・前)まあすぐ手続きしてるんだったらそっちは当局にまかせよう。
こちらはトロイの木馬かどうかの確認が先だ。→秒でダメージコントロールに復帰したてのりぐま、えらいぞ。)
2)PCをネットワークから切断
これは、万が一トロイの木馬(マルウエア)が入ってたら、PC電源ON後にマルウエアが活動開始し外部へ何かおくったりしてしまうので、物理で通信経路を閉じておくため。
3)全件スキャン
PCをネットワークから切り離してマカフィーの全件スキャン開始。
4)結果確認
あれ、マカフィー検出なしぞ。どういうこっちゃ。
次にブラウザの履歴をみる。
ふうん。最後にでてるやつめっちゃ怪しいURLやん。
タイムスタンプ残っているからこれでもってWindowsのログ探してみたけど問題ないなあ。
ダウンロードフォルダにその時刻近辺でのあやしいファイルの保存も無い。
デスクトップに変なアイコンなし。
☆3)でスキャン結果マルウエア感染なし、履歴最新が詐欺系URL、ダウンロードフォルダに変なファイルなし、Windowsログにも違和感なし、マルウエア感染の証拠はみつからない。多分安全寄りのほう。(ここまで4時間ぞ(´;ω;`))
少なくとも今回確認したPC上では、ルータ侵害を示す材料も見つからなかった。
あとはネットワーク再開に向けてのブラウザ周りの対応をしておく。
5) ブラウザ履歴等の確認
①Edge右上の 「…」→「設定」→「プロファイル」→「パスワード」。
でパスワードが保存されていないことを確認
②edge://settings/autofill/paymentMethods
でカード情報が保存されていないことを確認
③Edge右上の 「…」→「設定」→「プロファイル」→「パスワードとオートフィル」。
で住所などの情報が保存されていないことを確認
④設定 → プライバシー、検索、サービス
閉じるときに閲覧データをクリアする
・閲覧履歴
・ダウンロード履歴
・Cookie
・キャッシュ
⑤設定 → プライバシー、検索、サービスでサイトのアクセス許可>すべてのアクセス許可
通知
→ 一番気になるところ。知らないサイトが「許可」になっていないか確認。
ポップアップとリダイレクト
→ 基本的にはブロック。
カメラ / マイク
→ 許可済みサイトがないか確認。
位置情報
→ 許可済みサイトがなければOK。
クリップボード
→ 知らないサイトへの許可がないか確認。
自動ダウンロード
→ 知らないサイトに許可を与えていないか確認。
⑥⑤のチェックOKだったので、Edgeの広告ブロッカーをインストール
俺の構築したAIProtectionとプロバイダーの防御とMcAfeeは機能しているが、広告系詐欺にひっかかったようだ。
だとすると、こういう経路の一つをつぶすために広告ブロッカーを入れたうえで、人間系が最終の壁になるしかないようだ。電話ルールの改定が必要だ。
6)説明
「なんでうちばかり狙われる?」
「いや、そうではない。全員狙われているのだ。特に高齢者が。」
「そうか。わかった。でトロイの木馬は」
「いや、ログには検出されていない」
「え、トロイの木馬って音声でいうてたねん。だから電話したんよ」(あっ、これ完全にサポート詐欺だ。なんでそれを今言う。なんで先に言わん?)
「ねね、トロイの木馬ってPCいうたねん。何で検出されてへんの?」(これはサポート詐欺やマルウエアを説明するとさらに1時間延長コースだ。てのりぐま撤退だ。)
「知らん。確かにトロイの木馬ってPCが言ったんだろう。それは否定しない。
でもログにはないとしか言えない。
私のチェックでもトロイの木馬はいないので安全だ。(ここは言い切る。1時間延長コースは絶対避けねば(笑))
今度は、個人情報の入力を求められたら、その時点で操作をやめて電話してくれ。
PCが何かぎゃんぎゃん言っててもガン無視して、まずは俺に電話だ」
「わかった」
長い掃討戦だったよ(笑)
最後、究極にめんどくさくなりそうだったので強制終了した。
トロイの木馬(仮)の正体は電話ルール改定より優先度低いし僕にはどうでもいい。
そんなの今教えたところで、だまし方は進化して変わるし説明コストにあわない。
<今回分かったこと>
高齢者本人に「怪しいことはするな」というだけでは限界がある。
人間は忘れる。勘違いする。言い忘れる。
だから、本人の注意力だけに依存できない仕組みが必要になる。
そして、それを構築する側も人間なので、いつまでも全部面倒を見ることはできない。
ということで、次の課題は「家電化」です。